地震や台風などの災害に備えて、ご自宅に「防災リュック(非常持ち出し袋)」は準備していますか?
「ネットのリストを見ながら詰めたら、重すぎて持ち上がらなくなった」
「市販の防災セットを買ったけれど、中身はそのまま放置している」
もし心当たりがあるなら、いざという時にそのリュックごと玄関に置いて逃げることになるか、逃げ遅れる原因になってしまうかもしれません。
この記事を書いている私は、救急救命士です。
災害現場や救急の最前線で活動する中で、
「荷物が重すぎて動けなかった」
「本当に必要なものがなくて困った」
というリアルな声を何度も聞いてきました。
私自身、子供2人を持つ父親として、いかにして「子供と手を繋いで安全に逃げ切るか」を最優先に防災グッズを厳選しています。
今回は、プロの目線から「ネットの情報を鵜呑みにしてはいけない、実は要らないモノ」を辛口でバッサリ切り捨て、「子育て家族が絶対にリュックに入れるべき神アイテム」だけをご紹介します。
これを読めば、本当に使える軽くて最強の防災リュックが完成しますよ!
救命士がバッサリ!防災リュックに「実は要らないモノ」3選
防災の基本は「1次避難(命を守って逃げる)」と「2次避難(避難所や自宅で数日間過ごす)」を分けて考えることです。
防災リュックは「1次避難」のためのもの。
つまり、「持って走れない重さのものは、すべて不要」です。
- ❌ 何日分もの大量の「水と食料」
リュックに3日分の水と食料を詰め込もうとしていませんか?水は1リットルで1キロの重さがあります。これを背負って、子供を抱っこしたり手を引いたりして、瓦礫や暗闇の中を走って逃げるのは不可能です。
リュックに入れる水は「最初の半日〜1日を凌ぐための500mlペットボトル2〜3本」、食料は「カロリーメイトや羊羹など、軽くてすぐ食べられるもの」だけで十分です。残りの備蓄は、家に置いておく(2次避難用)のが正解です。 - ❌ テント・寝袋・ロープ
サバイバル映画の主人公のような装備は、一般の避難には必要ありません。特にかさばる寝袋などはリュックの容量を圧迫するだけです。防寒対策であれば、薄くて軽い「アルミ保温シート(エマージェンシーブランケット)」が数枚あれば十分しのげます。 - ❌ 救急箱のフルセット
前回の記事でもお伝えしましたが、大量の消毒液や大きなガーゼなどは不要です。「キズパワーパッド数枚」「個包装の滅菌ガーゼ」「使い捨て手袋」など、最低限の厳選アイテムだけをジップロック等に薄くまとめて入れてください。
これだけは絶対に入れて!子育て家族の「神アイテム」4選
不要なモノを出してリュックが軽くなったら、以下の「本当に役立つアイテム」を確実に入れてください。
① ヘッドライト(※懐中電灯はNG!)
避難時は「両手が空いていること」が絶対条件です。
片手で懐中電灯を持ってしまうと、子供と手を繋げない、転んだ時に手をついて頭を守れないなど、致命的なリスクになります。
100円ショップのものでも構わないので、必ず「頭に付けられるヘッドライト」を家族の人数分(大人の分)用意してください。
【おすすめ:両手が空く・軽量防水ヘッドライト】
② 携帯トイレ(※想像以上に使います)
災害発生直後、水洗トイレは確実に止まります。
特に子供はトイレを我慢できません。暗くて怖い避難所のトイレに行けないケースも多々あります。
食料や水よりも、まずは「携帯トイレ」を多め(家族人数×3回分以上)にリュックに入れておきましょう。
防臭袋(BOSなど)とセットにしておくと完璧です。
【おすすめ:防臭袋付き 携帯トイレセット】
そんな時、普段から食べ慣れている少し甘いお菓子(グミやラムネなど)や、トランプ、小さな絵本、お気に入りのキャラクターの絆創膏などがあると、パニックを落ち着かせる「心の特効薬」になります。
避難所という非日常の空間で、子供は強いストレスを感じます。
大人の実用品だけでなく、子供の心を守るアイテムも一つ忍ばせておいてください。
④ モバイルバッテリー(大容量・乾電池式)
現代の災害において、スマホは「情報収集」「懐中電灯代わり」「現在地の確認」など命綱になります。バッテリー切れは致命傷です。
コンセントがなくても充電できる大容量のモバイルバッテリーか、手に入りやすい乾電池式の充電器を必ずリュックの取り出しやすい場所に入れておきましょう。
【おすすめ:大容量&軽量モバイルバッテリー】
ゼロから揃えるなら「ベースとなる防災セット」を買うのが一番賢い
ここまで読んで、「一つずつ買い集めるのは大変そうだな…」と感じた方もいるかもしれません。
そういう方には、プロの目から見ても必要なものが網羅されている「市販の高品質な防災リュックセット」を1つベースとして買い、そこに各ご家庭の必要なもの(子供のおむつや着替え、メガネなど)をカスタマイズして足していく方法が一番時短で確実です。
粗悪なセットを買うといざという時に後悔します。
救急救命士として、中身の質とリュックの背負いやすさ(重心のバランス)の観点から自信を持っておすすめできるセットを厳選しました。
【プロ推薦:家族の命を守る、超実践型 防災セット】
まとめ:防災リュックは「子供と手を繋いで走れるか」がすべて
あれもこれもと不安になって詰め込む気持ちは、同じ親として痛いほどよくわかります。
しかし、もう一度言います。
防災リュックの目的は「命を守って安全な場所へ逃げ切ること」です。
リュックを背負った状態で、お子さんを抱っこしたり、手を強く引いて走ったりできる重さ(一般的に女性は10kg、男性は15kg以内と言われています)に収まっているか、必ず休日に背負ってテストしてみてくださいね。
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防災リュックの中に入れる「厳選した救急アイテム」の詳細は、こちらの記事で解説しています。
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